研究課題

目的
レアメタルなどの地下資源開発は、脱炭素社会の実現に欠かせないものです。しかしその一方で、鉱山操業にともなう炭素排出や地下水汚染といった環境破壊が、世界規模で深刻な問題になっています。資源大国であるカザフスタンも、同じような課題を抱えています。
環境汚染を抑えながら、持続的に鉱山開発を進めていくシステムをつくることは、産業の振興と人々の暮らしの質の向上、その両方にとって欠かせません。本研究では、スマートマイニング技術と、日本が強みとする鉱山環境管理技術を組み合わせ、超管理型の環境調和的な鉱山開発システムの構築と普及を目指します。こうした取り組みを通じて、世界の鉱業における環境対策のお手本となり、脱炭素社会の実現に貢献していきたいと考えています。

4つの主要項目
① フィールド調査およびマルチモーダル計測に基づく環境モニタリングの実施と、包括的な環境評価手法の構築。
② 計測データを反映したデジタルツインのサイバー空間上への構築による、環境・操業状況の見える化。あわせて、VR/AR技術の開発・導入、AIプラットフォームの構築、環境リスク評価手法の確立と高度化。
③ ①②で得られた知見に基づく、公害対策の現場への即時適用。
④ 各利害関係者との協働による、対象鉱山の有用性と将来性の世界への発信。これによるシステムの産業化と雇用創出の促進、および資金調達スキームを含む普及のための制度案の作成。
